奥の細道一人歩き 22 黒羽 3

20日目(2020年3月17日(火)) 那須塩原駅・始発のバスに乗り篠原公民館前のバス停で降り、田んぼ道を15分余り歩いて「玉藻稲荷神社」へ。 芭蕉は、桃雪の案内で「犬追物跡」、「玉藻稲荷神社」を訪れている。「奥の細道」に「那須の篠原を分けて、玉藻の前…

奥の細道 一人歩き 21 黒羽 2

常念寺から堂川プロムナードと名付けられた道を歩き那珂川を渡って対岸をしばらく行くと大雄寺である。 黒羽山 大雄寺 室町期の様式を今に伝える総萱葺き屋根の禅寺で600年以上の歴史を持ち本堂・庫裡・禅堂・回廊・総門・鐘楼堂・経蔵などの伽藍は、国重要…

奥の細道 一人歩き 20 黒羽 1

19日目(2020年3月16日(月))黒羽 1 JR西那須野駅からバスに乗り八幡神社前バス停で下車。 しばらく歩き余瀬入口の交差点を左折すると左右に田園風景が広がる。 15分ばかり歩くと「おくのほそ道」の碑が置かれていて「松尾芭蕉と余瀬地区」と書かれた説明…

奥の細道 一人歩き 19 矢板-太田原

18日目(2020年3月15日(日))矢板-太田原 午前8時過ぎ、JR矢板駅から国道461号線(日光北街道)を黒羽へ向かって歩く。 1時間ばかり歩くと、箒川に「かさね橋」が架かっている。橋の両端には、 「- かさねとは八重撫子の名成べし - 曽良」と浮き彫りで…

奥の細道 一人歩き 18 玉生-矢板

17日目(2020年1月19日(日))玉生-矢板 前回は、先を急いでいたため玉生宿をよく見ることが出来なかったので今回は玉生からのスタートとする。 宇都宮駅12時5分発のバスで玉生へ。 バスを降りるとすぐに「日光北街道・玉生宿」の大きな碑が目に入る。日曜…

奥の細道 一人歩き 17 日光-船生

16日目(2020年1月10日(金))日光-船生 日光を後に黒羽へ向かう。 芭蕉と曽良は、五左衛門から教わった近道を歩いたということだがどこを歩いたのかわからないので一旦今市まで戻ることにする。 「同二日(四月二日)天気快晴。辰ノ中尅、宿ヲ出。ウラ見ノ…

奥の細道一人歩き 16 日光

15日目(2020年1月9日(木))日光 今日も前回と同じ6時5分浦和発の宇都宮線に乗り日光線に乗り継いで日光へ、日光着が8時23分。隣の東武・日光駅の前は土産物屋などもありJRの駅よりも華やいでいる。 今日1日、奥の細道序盤のクライマックス日光で世界遺産…

奥の細道一人歩き 15 文挟宿-日光

14日目(2019年12月28日(土))文挟宿-日光 6時5分、浦和発の宇都宮線に乗り日光線・文挟に着いたのが8時23分。 例幣使街道に戻り歩きは始めるとすぐに「追分道標」があり「右・鹿沼 出流 岩船 左・大谷 田下 宇都宮 道」と刻まれている。 すぐ先の祠に「…

奥の細道一人歩き 14 鹿沼宿-文挟宿

13日目(2019年12月24日(火))鹿沼宿-文挟宿 浦和から宇都宮線、東武日光線を乗り継いで東武・新鹿沼駅へ。 東武・新鹿沼駅から壬生街道(日光西街道)に戻ると道は三叉路になっている。三叉路の真ん中に「二荒山神社」の小さな祠があり「鳥居跡(-とりい…

奥の細道 一人歩き 13 壬生宿-鹿沼宿

12日目(2019年11月18日(月))壬生宿-鹿沼宿 ひざを痛めたり、腰痛に悩まされたり、猛暑だったりで「奥の細道一人歩き」の再開は11月になってしまった。 JR宇都宮線、東武日光線、東武宇都宮線を乗り継いで壬生駅へ。 壬生街道へ戻る前に駅から10程の所に…

寄り道 岐阜城、美濃路・墨俣宿

2019年3月3日(日)寄り道 岐阜城 中山道を歩いた時、岐阜駅前のホテルに宿泊した。 それ以来、実家の宝塚へ向かう途中岐阜駅を通過するたびにいつか岐阜城へ行ってみようと思っていたので、今回それを実現することにした。その前に知立に住む50年来の友人夫…

奥の細道一人歩き 12 飯塚宿-「室の八嶋」-壬生

11日目(2019年2月7日(木))飯塚宿ー室の八嶋-壬生 さて、両毛線・思川駅から冬枯れの田園風景を左右に見ながら壬生道へ。 壬生道へ戻ると飯塚宿であるが今は宿場町の面影はない。右手に七面大明神の祠をみてしばらく行くと「飯塚の一里塚」がある。江戸…

寄り道 下野・犬伏

2019年2月7日(木) 壬生道に戻る前に、真田昌幸、信幸(信之)、幸村親子兄弟が敵味方になる話し合いが行われた犬伏・新町薬師堂へ行ってみることにする。 早朝に自宅を出て、宇都宮線、両毛線を乗り継いで佐野駅へ。 犬伏は、日光例幣使街道の宿場町で旅籠…

奥の細道 一人歩き 11 間々田宿-小山宿

10日目(2019年2月5日(火))間々田宿-小山宿 第11宿 間々田宿 (野木宿より一里二十七町(約6.7キロ) 本陣1、脇本陣1、旅籠五十三軒、宿内人口九百四十七人 (天保十四年(1843)日光道中宿村大概帳による) 間々田宿は、元和四年(1618)に宿駅となり…

奥の細道 一人歩き 10 古河宿-野木宿-間々田宿

9日目(2019年1月23日(水))古河宿-野木宿-間々田宿 第9宿 古河宿 (中田宿より一里二十町(約5.8キロ) 本陣1、脇本陣1、旅籠三十一軒、宿内人口三千八百六十五人 (天保十四年(1843)日光道中宿村大概帳による) 北条氏の滅亡後、古河城は徳川家康の…

奥の細道 一人歩き 9 栗橋宿-中田宿-古河宿

8日目(2019年1月23日(水))栗橋宿-中田宿-古河宿 宇都宮線・栗橋駅から日光街道へ戻る途中に「静御前」の墓がある。 静御前 磯禅師(いそのぜんじ)の娘として生まれた静は、6歳で父を亡くし、母と共に京へ上った後、当代随一の白拍子と称されるほどに…

奥の細道 一人歩き 8 幸手宿-栗橋宿

7日目(2019年1月22日(火))幸手宿-栗橋宿 東部日光線・幸手高野台駅から日光街道(国道4号線)に戻り先へ進む。上高野小入口の信号から旧道に入る。しばらく行くと幸手市南公民館の玄関先に上高野村道路元票が置かれている。彫られている文字が読めない…

奥の細道 一人歩き 7 杉戸宿

6日目(2019年1月4日(金))杉戸宿 前回はあまりに疲れて馬頭院からわき目もふらず東武動物公園駅にたどり着いたという感じであったため、今日は馬頭院まで戻っての再開である。 馬頭院は本尊の「馬頭観世音菩薩」とともに杉戸七福神の「大黒天」が祀られて…

奥の細道 一人歩き 6 粕壁宿-杉戸宿

5日目(2018年9月24日(土))粕壁宿-杉戸宿 第4宿 粕壁宿 (越谷宿より二里三十町(約10.0キロ) 本陣1、脇本陣1、旅籠四十五軒、宿内家数七百七十三軒、宿内人口三千七百一人 (天保十四年(1843)日光道中宿村大概帳による) 粕壁宿は古利根川の舟の便…

奥の細道 一人歩き 5 草加宿-粕壁宿

4日目(2018年9月23日(土))越谷宿-粕壁宿 第3宿 越谷宿 (草加宿より一里二十八町(約9.0キロ) 本陣1、脇本陣4、旅籠五十二軒、宿内家数千五軒、宿内人口四千六百三人 (天保十四年(1843)日光道中宿村大概帳による) ひざと腰を痛めたのと猛暑のため…

寄り道 上州・沼田

2018年9月3日(月) 猛烈な暑さと自然災害に苦しめられた今年の夏もやっとその勢いを弱めたようである。 青春18きっぷが1回分残っていたので日帰りで沼田へ行ってみることにした。 沼田・・・・豊臣秀吉の北条征伐の後、真田信之(真田昌幸の長男・幸村の兄…

奥の細道 一人歩き 4 草加宿-越谷宿

3日目(2018年4月21日(土))草加宿-越谷宿 第2宿 草加宿 (千住宿より二里八町(約8.8キロ) 本陣1、脇本陣1、旅籠六十七軒、宿内家数二千三百七十軒、宿内人口三千六百十九人 (天保十四年(1843)日光道中宿村大概帳による) - ことし元禄二とせにや…

奥の細道 一人歩き 3 千住宿-草加宿

2日目(2018年4月20日(金))千住宿-草加宿 一か月ぶりの街道歩きである。 仕事や所用でなかなか街道歩きを再開できない。この分では、岐阜・大垣に着くまで何年かかることやら。 さて浦和から上野経由で北千住に着いたのは午前9時半ごろ、旧道に戻り先へ…

奥の細道 一人歩き 2 日本橋-千住宿

1日目(2018年3月24日(土))日本橋-千住宿 お江戸日本橋七つ立ち(午前4時)とはいかないが、浦和発6時34分発の上野・東京ラインで東京へ。永代通りを歩き日本橋に着いたのは7時過ぎ。 芭蕉は、深川から千住まで船に乗り千住から日光街道を歩いたのだが…

奥の細道 一人歩き 1 深川・芭蕉庵

プロローグ 2016年5月に中山道69次、約135里(約530キロ)を踏破した後、武田信玄の隠し湯めぐりなどを楽しんでいたが、ふと「奥の細道」を歩いてみようと無謀な計画を思い立った。 -月日は百代の過客にして、行きかふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、…

中山道旅日記 25 山科-京・三条大橋(最終回)

34日目(5月21日(土))山科-京・三条大橋 中山道一人歩きも山科から京の道のりを残すのみとなった。 中山道69次最後の一日である。 JR草津駅から山科駅に戻り街道に出たのが午前9時過ぎ、しばらく行くと「東海道」側面に「大津札の辻まで一里半」と彫ら…

中山道旅日記 24 草津宿-大津宿

33日目(5月20日(金))草津宿-大津宿-山科 午前8時前にホテルを出て街道へ。 第68宿 草津宿・本陣2、脇本陣2、旅籠72 (日本橋より129里10町8間 約507.7キロ・守山宿より1里18町 約5.9キロ) 中山道は、草津宿で東海道と合流する。中山道の第68宿・草津宿…

中山道旅日記 23 武佐宿-守山宿-草津宿

32日目(5月19日(木))武佐宿-守山宿-草津宿 近江鉄道で近江八幡駅から武佐駅まで戻り街道へ。このあたりは桝形になっていて、桝形を抜け、近江鉄道の踏切をこえると宿外れとなりしばらく行くと「伊庭貞剛(いばさだたけ)誕生地」がある。伊庭は住友財…

中山道旅日記 22 鳥居本宿-高宮宿-愛知川宿-武佐宿

31日目(5月18日(水))鳥居本宿-高宮宿-愛知川宿-武佐宿 コンフォートホテル彦根を出て近江鉄道で鳥居本駅へ着いたのが午前8時過ぎ。 街道に戻る手前に「藤原定家を支えた里」と書かれた立て札が立っている。 「鳥居本と小野周辺は、平安時代「吉富荘」…

中山道旅日記 21 関ケ原宿-今須宿-柏原宿-醒井宿-番場宿-鳥居本宿

若宮八幡神社から街道に戻りしばらく歩くと国道21号に歩道橋が架かっている。歩道橋を渡たってさらに行くと街道の下に川が流れていて「黒血川」の説明版が立っている。 ≪黒血川≫ 「壬申の乱(672)で、ここ山中の地では両軍初の衝突が起きています。 七月初…